フリークライミングの種類 | フリークライミングとボルダリング

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リード

二人一組で行うフリークライミングの花形です。
簡単に言うとビレイヤー(下でロープを操作する人)とクライマー(登る人)をロープでしっかりとつなぎ、何十メートルもある壁や岩をよじ登っていきます。
クライマーは自分につながれたロープをカラビナを使って、しっかりと安全確保をして登って行きます。

一番上の最終点にロープを通したら、しっかりと大きな声で「テンション!!」もしくは「張ってくださーい!!」と叫びます。
途中で疲れて落っこちそうなときも同様です
これは大きな声で叫ばないとビレイヤーに聞こえないことがあり、思わぬ事故につながる可能性もあります。

それを言われたビレイヤーはしっかりとロープを張ります。
そしてゆっくりとクライマーを下ろすか、クライマーを休ませます。

リードはビレイヤーとクライマーの信頼関係が必要です。
なんせもろに命を預けているのですから。
ビレイするにも技術が必要で、クライマーの動きに合わせてロープを送り出し、余計な力を使わないように配慮します。
よいパートナーを見つけましょう。

トップロープ

リードと同じように非常に高い壁を二人一組でよじ登ります。
クライマーとビレイヤーがいるのはリードと同じなのですが、違うところはすでにロープを最終点から垂らしてからクライミングを行うところです。

ロープが最終点からたれているので、クライマーはいちいちカラビナに通すことなく壁を登ることができます。
また、常に確保されている状態なので非常に安全です。

これはリードの練習や、体験クライミングなどで行われるクライミングです。
練習の色合いが大きいです。
しかし、自然の岩場で非常にもろい岩の質の場所ではボルトを打ち込めないため、トップロープのみというところもあります。

また、前傾した壁ではロープが壁から離れてしまいクライマーが大きく振られてしまうため、トップロープを行うことができません。
最終点に達したときやフォール(落っこちる)しそうなときの対処はリードと一緒です。

ボルダリング

ボルダーは岩という意味。
主に3〜4メートルの飛び降りても平気な高さの岩や壁の下部で行うフリークライミングです。
たまにあり得ない高さの岩を登っている人もいますが・・・。

ボルダリングではロープで安全確保をしない代わりに下に非常に厚いマットを敷きます。
ジムではすでに床面全体にマットが敷き詰められているのですが、自然の岩場に行くときは自分で用意します。

アクロバティックなムーブを要求される課題が多いので、比較的若い人に人気があります。
低い高度で行うクライミングなので、基本的には一人で行うことができます。
しかし、危険なムーブをせざるを得ないときや少し高さがあるときは、スポッターという補助をつけます。

スピード

主にコンペで行われるフリークライミングで、トップロープの完登する早さを競います。
簡単に言うと短距離走の垂直バージョンです。
あり得ない速さです。

フリーソロ

簡単に言うとリードをロープなしで行うことです。
これをして落っこちたら、100パーセントに近い確率で死が待っています。
命知らずの人間がたまに行うようですが、そのメリットは僕にはわかりません。
高層ビルとか登る人がいますが、これはしないほうがいいです。