フリークライミングとボルダリング

フリークライミングをしよう!

フリークライミングの歴史は浅く、まだまだ一般的なスポーツではありませんが、近年メディアに取り上げられる機会が増え、愛好者が増加の一途をたどっています。
特にクライミングジムで行うインドアクライミングは、仕事帰りなどにちょっと寄ってクライミングをすることができるため、その手軽さから愛好者が増加しています。

フリークライミングとは、その名のとおり道具を使わずに己の身ひとつで、巨大な岸壁や岩、または人工的につくられた壁や擬似岩などを登るとてもアトラクティブなスポーツです。
※道具を使わないといっても、安全確保のために必要なロープやハーネス安全カンなど最低限必要なものは使用します。

60年代に旧東ドイツやイギリス、アメリカなどで行われ始めたとされるフリークライミングは、発祥当初はその後70年代にアメリカのカリフォルニアにあるヨセミテ渓谷で隆盛を極めました。
ヨセミテ渓谷はフリークライミングの聖地と言われ、エルキャピタン、ハーフドームなどでしられるビックウォールが歴史的に知られ、数多くそびえたっています。

日本におけるフリークライミングの歴史は、ヨセミテを訪れた日本人クライマーらにより始まります。
そこでフリークライミングを目の当たりにしたクライマーたちが、帰国後に日本にフリークライミングを持ち込み、その基盤をつくりました。

フリークライミングで登る道筋のことを「ルート」と呼びますが、日本にも全国に渡って歴史的に数多くのルートが開拓されています。
日本は諸外国に比べると残念ながらクライミングにあまり恵まれた環境ではないのですが、岩の種類は豊富でさまざまな感触のクライミングが楽しめます。
日本のクライマーの聖地とさせる小川山は花崗岩の岩場でヨセミテ渓谷の環境に似ており、多くのクライマーが集まっています。

日本のフリークライミングの黎明期を経て、80年代後半になると人工的に作られた人工壁が登場します。 インドアクライミングの歴史の始まりです。 人口壁とはコンパネにFRP等で作られた擬似ホールドをボルトで固定したもので、当初は岩場に行けないときの練習用としての存在でした。

しかし、屋内に設置すれば天候に左右されないことや気軽にルートを変更できるなど、利点がいくつかあります。
現在ではクライミングコンペに使用されたり、インドアクライミングというジャンルで使用され、人工壁しか登らないクライマーも数多く見られるようになってきました。

ちなみにフリークライミングは、フィットネスとしても最高です。
男女共にとっても締まったいい体になります。
簡単なものは階段を登る体力があれば登れます。
決して難しいスポーツではないのです。

また、男女の違いによるハンデはまったくありません。
というのもクライミングは柔軟性や体の使い方、または体の軽さがものをいい、どちらかというと力に頼る男性より女性のほうが上手に登ります。
プロのフリークライマーも存在し、様々な企業からスポンサードされ世界を股にかけクライミングを行っています。

現在フリークライミングは多くの人々に楽しまれています。
本格的な岩登りとして、プロフェッショナルな競技として、またはフィットネスとして、いろんな目的でいろんな年代の方々が男女問わず楽しんでいます。
そんなフリークライミング、あなたも楽しんでみませんか?