過活動膀胱は、突然我慢できないような尿意が起こる状態(尿意切迫感)。
これを引き起こすのが、前立腺肥大症です。
高齢男性の過活動膀胱の原因として最も多いのが、この前立腺肥大症。
前立腺肥大症は、前立腺が尿道を圧迫することにより、尿のトラブルが起こる病気です。
トイレが近くなるのは、加齢が原因で膀胱の機能が衰えるのではなく、前立腺肥大症などの病気により、過活動膀胱という状態になっている可能性があります。
過活動膀胱は適切な治療をすることで、多くの場合は症状を軽くすることが可能です。
年齢のせいではないため、すぐに医師に相談しましょう。
市販の排尿障害改善薬を服用することで、症状が改善する場合もあります。
ただし、トイレが近くなる原因には様々なものがあるので、適切な治療法を施すことが大切です。
前立腺がんなどの重大な病気が原因になっている可能性もあるので、まずは医師に診断してもらいましょう。
頻尿を予防するには、アルコールや刺激の強い食べ物を控えましょう。
寝る前に水分を摂り過ぎないことも大切です。
ただし、便秘にならないように注意しましょう。
そのためには、適度な運動を心がけたり、エアコンなどで体(特に下半身)を冷やし過ぎないようにします。
また、おしっこを我慢し過ぎるのも体に良くありません。
頻尿になっても、前立腺肥大症が無い場合は、手術が必要になることはまずありません。
前立腺肥大症の場合でも、薬による治療で十分な効果が得られない時のみ、手術を行う可能性があります。